7月上旬~中旬のSEM情報
夏も本腰を入れて暑くなってまいりましたね!どうぞ熱中症などにはお気をつけくださいませ。7月はSEMに関わる企業の再編などが発表され、業界が淘汰されていくような大きなムーブを感じております。昨年からの世界不況の影響なのか?はたまたSEMというビジネスモデルの天井なのか?今年はターニングポイントかもしれませんね。
■マイクロソフトBing(ビング)、Twitterを対象としたリアルタイム検索サービス開始。→マイクロソフトは今年を、検索エンジン市場における勝負年ととらえているのでしょうね。他検索エンジンよりも先に、新サービスのリリースを行っています。逆に考えると、今年勝負しなかったら、一生マイクロソフトが検索市場のシェアを奪うことは出来ないのではないでしょうか?
■NAVER、検索サービスを一般公開。
→「NAVER」、「Bing」、「百度」などは、先行している2大検索エンジンを脅かす存在感を示して欲しいものです。業界のパワーバランスを崩してしまうような。
■朝日新聞がCNET Japanを事業継承。
→これも一つの時代の流れを感じたニュースでした。
■Willcom、IC乗車券として使えるモバイルsuicaサービスを開始。
→Willcom、この動きは遅過ぎましたね。次世代PHSがリリースされたとしても、端末の魅力において今まであけられてしまったアドバンテージを埋めるには、相当のインパクトがないと不可能だと思います。
■Googleマップのルート案内に交差点の名前が表示された。
→当然、Googleは狙っているのでしょうが、カーナビの代わりになるくらいまで昇華してくるでしょうね。車ユーザーとしては嬉しい限りです。車とインターネットは親和性が高いですしね。
■アウンコンサルティング、モバイルSEO不振で5億5900万円の特損計上。
→これも当然と思いました。僕は、サービスリリース当初、それこそアウンコンサルティングが買収した「シリウステクノロジース」の時から、このモバイルSEOというサービスに疑問を持っていました。実際にクライアントなんて、ないに等しかったんでしょうね。その数少ないクライアントが、何をしてもらえていたのか?非常に興味はあります!w
■アドウェイズ、モバイルSEOに本格参入。初期費用21万円。
→上のアウンコンサルティングの現状を鑑みても、新たにモバイルSEOに参入するあたり、アドウェイズに先見性がないこと、そして会社としての将来性がないことが伺えます。ただこの会社はリリースを打ちたいだけの会社として有名ですから、内容は伴っていないリリースなのかもしれません。どっちにしても、ダメなリリースだとは思いますw
■グーグル、ChromeベースのウェブOSを計画。ついに公式ブログで明らかに。
→これですよ!時代のニーズにマッチングしているビジネスは!タイミングもまた抜群ですね。Windows XPの単体販売終了、新たなマイクロソフトOSであるWindows7の発売直前という、まさに考えつくされた絶妙なタイミング。これで、XPからの乗り換えユーザーを取り込み、Windows7の購入のブレーキ要因を投げかけたことになります。本当にうまいなぁ~。システムとブラウザを明確に切り分けないようなOSみたいですね。常にブラウザで操作するような間隔と申しましょうか。すごい期待してしまいますね。
■アイレップ、IPhone対応サイト作成サービス「IPhone SEM」を提供開始。
→決して悪いとは言いませんが、サービスを行うとしても遅すぎやしませんか?そういえば、アイレップ、DACに買収されたようですね。大は小を兼ねると申しますか、やっぱり経営苦しかったんですね。SEM一本でやっている企業は、相当苦しかったんでしょうね。
■Google、ページランク、バックリンク更新。
→恒例の更新でございます。これがあるから、検索エンジンのクオリティが保たれているんですね。ありがたいことです。
■オーバーチュア、インタレストマッチの機能拡充。
→拡充された機能は下記。
・配信先属性の表示。
・掲載されやすい価格の表示。
・レポートグラフ表示。
配信先属性あたりは、必須の機能のような気がしないでもないですが、やっぱり相当言われたんでしょうねw
■R25式モバイル、月間1億3000万PVも終了。
→モバイルが儲かるという幻想が今もあるようですが、その可能性は選りすぐりのごく一部であることを再認識するべきだと思いますよ。何でもかんでもモバイルが良いというわけではないという良い見本ですよ。
SEM(サーチエンジンマーケティング)とは、検索エンジンを活用してビジネスの収益につなげる施策手法の総称の事です。検索エンジンを有効に活用して、Webサイトの露出効果や売上を伸ばしましょうって事ですね!
昨今、SEO・SEMよりも重要なのはLPOではないかと考えるようになりまし。もちろんSEO・SEMはマーケティングには重要です。いうなればサイトを運営するのは「ラーメン店」を営むのと同じです。SEO・SEMといったものは「ラーメン店」の立地や、チラシといった役割を担っています。つまり誰も通らない様な路地にラーメン店を開いても、お客さんに気づいてもらえないという悲惨な結果になります。その為、誰の目にも留まりそうな商店街に出展する、ラーメンが食べたくなるようなチラシを作成する。この行為が検索エンジンの検索結果上位に表示させる、魅力的な広告文章で購買喚起するという事なのです。では「LPO」とは何ぞやと言う事になりますが、それはラーメン店の内装であったり、ドンブリであったり、店内でかかっている楽曲というものにあたるものです。ラーメン自体は商品・サービスに該当するので、また「LPO」とは異なります。
ユーザービリティとは、訪問ユーザーにとってサイトの使い勝手についての指数です。例えばユーザービリティに優れていると言えば、ユーザーライクなサイトという事になります。先に述べた「LPO」にも含まれている重要なポイントです。
ソーシャル・メディア・オプティマイゼーションの略です。平たくいうと、共有型Webサービスを有効活用して口コミなどによる情報の2次配信、3次配信を狙ったマーケティング手法です。特に意識しなくとも、面白いコンテンツや、役立つ情報を配信していれば自然にその恩恵は受けられるはずです。
コンシューマ・ジェネレイティッド・マネージメントの略です。そのままの意味で口コミマーケティングの意味です。情報発信をするにあたり、直接的に配信するのではなく第三者である消費者・ユーザー目線での情報発信させ、マーケティングを図る手法です。ただ、見返り(お金、ポイントなど)を発生させてしまうと、検索エンジンからはスパム扱いになる可能性があります。お金を払ってリンクを買う行為に、限りなく等しい行為ですので。これは「Google JAPAN」がアメリカ本社からペナルティを受けたことでも、業界では有名な話です。